お笑い健康講座
笑いの医学的効能
昔から「病は気から」「笑う門には福来る」といって、笑いが自分の気持ちを癒し、また相手にも好印象を与えるなどの効能があると感じていました。今、この効能が科学的に実証され始めています。
<笑いの効能>
・ガンやウイルス殺す働きをするナチュラルキラー細胞の活性が増加し免疫力がアップする。
・副交感神経の働きが活発になりリラックスした状態になる。
・痛みを抑え、気分が高揚する作用のあるといわれるエンドルフィンが増加する。
・脳の活性化・・・脳内の記憶と関係の深い海馬の血流量が増加しボケ予防に
・コレステロールや中性脂肪の値が下がり動脈硬化が予防できる。
・肩こり、首こりを防ぐなどがあります。
<笑いのある職場>
特に面白くなくとも笑顔を作るだけで同様な健康効果
笑いの多い職場、ユーモアのセンスがある人の多い企業ほど業績がアップするという実例が数多く報告され、欧米の企業ではユーモアのセンスや笑いを重視する傾向にあります。日本でも大手ファーストフードの店で「スマイル¥0」とメニューボードに書き、笑顔教育に力を入れている会社を皆さんもご存じと思います。
<笑顔の作り方> 特に面白くなくても無理に笑顔を作るだけで同じ様な効果があることも分かっています。その笑顔とは、赤ん坊のような笑いが基本とされ、左右が対称で口元がU字になるように口角が上がった状態です。練習には、まず頬骨の上の筋肉をマッサージした後に、鏡に向かって左右の口角を片方づつゆっくり引き上げ、それから左右同時にゆっくり引き上げて下さい。 同じ笑顔でも左右非対称のいわゆる「ゆがんだ笑い」は、これまで述べてきた効果もなく、他人にもあまり好印象を与えません。最初はぎこちないかもしれませんが、毎日鏡をみて自分の一番すてきな笑顔を見つけて下さい。
<楽観主義で>
「笑い」にはいろいろな効果あることがわかってきていますが、どのような笑いがよいのでしょうか。それは、もちろん何も考えずおなかを抱えて笑うことです。何事も悲観的に考える人は、こころだけでなく、体も痛めつけてしまいます。やれるだけやった後は、すこし開き直って、なるようになれと考えることが大切です。鏡に向かって上手な作り笑いができるようになったら、今度は自然に笑顔がでるように楽観主義を身につけることが大切です。
<健康になるイメージを>
笑いがNK細胞の活性を高めるといわれていますが、笑ったときにガンやウイルスをやっつけたイメージをもつとより効果的です。下の写真はまさにNK細胞(E)がガン(T)を取り付き(写真左)、破壊したとき(写真右)のものです。笑ったときこの写真を思い出して免疫力を高めて下さい。