花粉症の漢方治療と民間治療
針灸治療には、経絡、経穴(ツボ)といった一定の部分を刺激することにより体の歪みを是正し、体のバランスを改善する作用があります。いわゆる自然治癒力を回復させる働きをもっているのです。国立病院医療センター耳鼻科の鳥山稔氏らが、針灸療法により花粉症に伴う頭重感、肩こりの改善とともに鼻閉症状に明確な効果があると報告しています。花粉症のツボ療法にも、漢方治療と同様に体質改善のため一定期間続けないと効果が現れない場所と、一時的ですがすぐ効果が現れる場所があるのです。針灸治療には、いろいろな刺激法がありますが、ここでは、自分で簡単にできるツボ療法を紹介します。
すぐ効くツボ療法
鼻の周辺や前頭部、後頭部にあるツボを刺激することで、クシャミ、鼻水・鼻づまりなどの花粉症の症状が一時的ですが改善します。また、耳介は全身の疾患が投影されていると考えられ、耳介のツボにも症状を和らげる作用があります。
まず、顔面には、子鼻の上端にある鼻通、鼻翼のかたわら小鼻すぐ両脇の迎香、両まゆの中間に印堂、髪の生え際2㎝ほど上方に上星といったツボがあります。これらのツボを指先で10秒間程度押してください。ズーンとやや強めに押してから、パッと力を抜くのがコツです。これを3~5回繰り返してみてください。その場で、鼻水・鼻づまりが楽になると思います。
耳たぶのやや上方の部分にも花粉症のツボがいくつかあります。この部位を中心に指でゆっくり揉みほぐしていくと耳が熱くなってくると思います。そうすると鼻の通りがよくなってきます。テレビなどを見ながらでも簡単にできますので、機会をみては両耳をゆっくり揉みほぐしてはどうでしょうか。
鼻周辺のツボ | 耳のツボ |
知らず知らずに元気になるツボ療法 | |
★足三里(やせ、やややせタイプ) | |
★中かん(やせ、やややせタイプ) | |
★風池(肥満、やや肥満、やややせタイプ) | |
★百会(肥満、やや肥満タイプ) | |
★合谷(すべてのタイプ) |