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東愛知新聞健康コラム

12/ 1掲載 癒しの養生学3

癒しの養生学3 (H15/12/01)

 癒しの食事
最近、テレビなどで盛んに健康に良いと称する食品情報が氾濫しています。しかし、チョコレートやココアを摂れば健康になるとか、ワラビをやめればガンにならないとか個別的な事で本当に解決できるのでしょうか。現代の食生活の問題点には、
・食べ過ぎ
・ 食生活の欧米化により脂肪分の摂取量の著しい増加
・ 精製食品の増加による、ミネラル、ビタミンの不足
・ 化学物質の摂取量の増加
などがあります。特に間違いやすい事はビタミン、ミネラルの不足で、野菜を多くとれば良いという問題ではありません。例えば、砂漠で生活する人やエスキモーの人達はほとんど野菜を食べませんが過酷な環境で元気に生きています。つまり精製食品摂取の増加がビタミン、ミネラルの不足する原因です。これからの私たちは、食物に含まれる一つひとつの物質を問題にすることではなく、食生活全体を総合的に考える時期にきているのではないでしょうか。
 この答えにはやはり医食同源の東洋医学的食事法にあるといえます。その一つ目は一物全食といって、リンゴは皮をむかずに食べる、大根や人参も葉の部分も食べる、魚は丸ごと食べる、米も精製米ではなく玄米などで食べる事。二つ目は身土不二といって、できるだけその土地、その季節に採れた物を食べ、輸入食品や温室などで採れた季節はずれの食品はできるだけ避ける。三つ目は自分の力で捕まえられる物を食べる。つまり体力のない子供や老人は小魚や、貝、海草などを、力のある壮年期には牛やマグロなどの大きなもの食べるという事です。
以上のことを実践することは現代では少し難しいことかもしれません。しかし、考えてみますと人間以外の動物は、当たり前ですが輸入食品を食べることや自分の捕まえられないものを食べることはできません。人間も動物の一員ですからこの原則からあまりはずれることは健康に良くないと容易に想像できます。
食べ物を選ぶときこれらの事を参考にすることが本当の健康的な食生活、癒しの食生活と言えるのではないでしょうか。

西田メディカルクリニック 西田 元彦

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