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東愛知新聞健康コラム

11/24掲載 癒しの養生学2

癒しの養生学2 (H15/11/24)

 ●笑いの効能
私たちは、昔から「病は気から」「笑う門には福来る」といって、笑いが自分の気持ちを癒し、また相手にも好印象を与えるなどの効能があると感じていました。
今、この効能が科学的に実証され始めています。1964年に膠原病という難病を患ったノーマン・カズンズという編集者が徹底的に笑うことで自分の病気を治してしまった。という体験が発表されてから「笑い」に対するさまざまな研究が始まりました。その結果、現在では
・ ガンを殺す働きをするNK細胞の活性が増加し免疫力がアップする。
・ 副交感神経の働きが活発になりリラックスした状態になる。
・ 痛みを抑えたり、気分が高揚する作用のあるといわれるβエンドルフィンが増加する。
・ コレステロールや中性脂肪の値が下がり動脈硬化が予防できる。
などがわかってきました。また、笑いの多い職場、ユーモアのセンスがある人の多い企業ほど業績がアップするという実例が数多く報告され、欧米の企業では以前より、笑いはビジネスにも役立つとして、多くの企業がユーモアのセンスや笑いを重視する傾向にあります。日本でも大手ファーストフードの店で「スマイル¥0」とメニューボードに書き、笑顔教育に力を入れている会社を皆さんもご存じと思います。
このように「笑い」の効果がわかってきていますが、ではどのような笑いがよいのでしょうか。それは、もちろん何も考えずおなかを抱えて笑うことです。しかし、特に面白くなくても無理に笑顔を作るだけで同じ様な効果があることも分かっています。その笑顔とは、赤ん坊のような笑いが基本とされ、左右が対称で口元がU字になるように口角が上がった状態です。同じ笑顔でも左右非対称のいわゆる「ゆがんだ笑い」は、これまで述べてきた効果もなく、他人にもあまり好印象を与えません。最初はぎこちないかもしれませんが、毎日鏡をみて自分の一番すてきな笑顔を見つけて下さい。
お金もかからずに自分を癒し、人に好印象を与える「笑い」、皆さんも生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

西田メディカルクリニック 西田 元彦

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