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東愛知新聞健康コラム

2/26掲載 花粉症を考える5

花粉症を考える5 (H17/02/26)
               
●東洋医学の花粉症対策1
 西洋医学が、さまざまな検査に基づき、体の悪い部分に対して直接治療する科学的治療であるのに対して、東洋医学は、各々の体質を見分けて、体全体を整えることによって病気を治していこうとする経験的治療です。花粉症のように体質が大きく関係している病気にとっては、東洋医学はかなり有効な治療法といえます。
東洋医学では、鼻水やくしゃみ、涙などの花粉症の症状を、体から水があふれ出す水分代謝異常“水毒”と呼んでいます。花粉症を治すには、まず、この水毒状態を改善することが大切になります。
水毒(体液)のアンバランスを正すには、冷えをとり、血液やリンパ液などの流れをよくすることが大切です。お風呂に入ったり、温かい鍋物を食べた後には、花粉症の鼻水、鼻づまりなどの症状が一時的に楽になります。これは、冷えがとれ、体液の循環がよくなったため、症状が改善したと考えられます。
 花粉症は水毒状態の人といえますが、その中でも、「肥満タイプ」と「やせタイプ」に分けられ、タイプ別に対策が異なってきます。
●肥満タイプの対策
 肌がぶよぶよした水太り型で、花粉症の症状は粘りのある鼻水によって鼻づまりになりやすいタイプです。体力・精気が充実しているため一見健康そうですが、痛風や糖尿病、心臓病などの慢性疾患を持っている人が多いようです。
 花粉症の予防策では、まず、運動や食事などを見直して体重を減らすことが大切です。運動は、水泳やランニング、テニスなど、汗をよくかく若干激しい運動が適しています。食生活では、ハンバーガーにフライドポテト、コーラといった食事が多くなっていませんか?たんぱく質、脂質、糖質過多の食事内容はアレルギーを悪化させるので改善しましょう
●やせタイプの対策
 体はやせ型で、水様性鼻水が多くでて、冷え症、低血圧、胃下垂などがあり、すぐに「疲れた」というタイプです。精気が低下しているので病に対抗する力が弱く、日頃から体調不良を訴えることが多いようです。
 花粉症の予防策として、やせタイプがまずすべきことは、冷えをとることです。それだけで症状がかなり改善されることもあります。体を温める食べ物や飲み物を摂る事に心がけ、ウォーキングや気功など、比較的静かな運動を行って血行をよくしましょう。

西田メディカルクリニック 西田 元彦

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